奈良県立竜田公園
ならけんりつたつたこうえん
奈良県立竜田公園 分類 所在地 面積 設備・遊具 駐車場
奈良県立竜田公園 分類 所在地 面積 設備・遊具 駐車場
![]() 12月上旬の風景 | |
県立都市公園 | |
14万m2 | |
管理棟 | |
あり |
平安時代に在原業平が詠んだ「千早ふる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くゝるとは」という一首をはじめ、百人一首の能因法師ら数多くの歌人に詠まれた古よりの紅葉の名所竜田川畔[1][2]は竜田大橋を中心とする長さ1.4キロメートル、面積14ヘクタールを整備した都市公園である。遊歩道の総延長約2kmで、平成12年4月に駐車場と管理棟が設置された。晩秋の紅葉のほか、現在は春は桜の名所としても広く知られる。
龍田神社
崇神天皇の時代に創立され、法隆寺の鎮守とされていた。伝承によれば、聖徳太子が法隆寺の建設地を探し求めていたときに、白髪の老人に化身した龍田大明神に逢い、「斑鳩の里こそが仏法興隆の地である。私はその守護神となろう」と言われたので、その地に法隆寺を建立し、鎮守社として龍田大明神を祀る神社を創建したという。元々の社名は「龍田比古龍田比女神社」で、その名の通り龍田比古神・龍田比女神の二神(龍田大明神)を祀っていた。延喜式神名帳にもこの名前で記載され、小社に列している。しかし、後に龍田大社より天御柱命・國御柱命の二神を勧請したため、元々の祭神は忘れられてしまった。現在は天御柱命・國御柱命を主祭神とし、龍田比古神・龍田比女神を配祀している。
竜田川
竜田川 水系 種別 延長 平均流量 流域面積 水源 水源の標高 河口・合流先 流域
4月下旬、奈良県生駒郡斑鳩町 | |
一級水系大和川 | |
一級河川 | |
15 km | |
-- m³/s | |
53 km² | |
生駒山麓 (生駒市) | |
642 m | |
大和川(斑鳩町神南) | |
奈良県 |
文化
- 古よりの紅葉の名所として名高い。
- 竜田揚げは、この川の紅葉の色に似ていることから名前の由来とされている。(異説有り。)
- 竜田川やその近くにある三室山は、百人一首にも登場している。とくに下流は紅葉の美しさから、歌枕として古来より多くの和歌に詠まれた。百人一首では二首撰ばれている。中でも在原業平の和歌は有名である。この歌を題材とした「千早振る」という落語もよく知られている。
- なお、この当時の竜田川は現在の竜田川(平群川)ではなく、大和川本流を指しているというのが定説[要出典]。後の時代に紅葉の名所として観光地にするため、地元が現在の平群川を竜田川と称したため、いつのまにか現在のような状態になったと言われている。